審査員からのメッセージ

数万年(すうまんねん)も前、わたしたちの祖先(そせん)は、どうくつの壁(かべ)や天井(てんじょう)に馬(うま)や野牛(やぎゅう)や鹿(しか)などの動物(どうぶつ)をたくさん描(か)きました。そこには多(おお)くの動物たちがとれますように、そして豊か(ゆたか)な生活(せいかつ)が送れますように、といった当時(とうじ)の人々(ひとびと)の願い(ねがい)がこめられていました。絵(え)にはみんなの願いを叶(かな)えたり、元気(げんき)にしてくれる不思議(ふしぎ)な力(ちから)があるんですね。そして私たちは絵を見ることで気持ちが落ち着(おちつ)いたり、逆(ぎゃく)に高ぶったり、いろいろなことを考(かんが)えさせられたりもしますよね。でもそれが絵の持つ(もつ)魅力(みりょく)だと思います。今回(こんかい)、みんなのいろいろな思いが込(こ)められた素敵(すてき)な作品(さくひん)に出会(であ)えることを楽しみにしています。

井上 洋一(いのうえ よういち)
奈良国立博物館長(ならこくりつはくぶつかんちょう)

絵は、ことばでもあらわせないような心のうちがわが、しぜんに出てしまうものです。そしてそれは、かならずほかのだれかにもつたわるものです。つまり絵をかくということは、君にはわかってくれる友だちが世の中にいっぱいいるということをおしえてくれます。その新しい友だちは、だいがくの先生だったり、びじゅつかんのかんちょうだったり、がいこくのひとたちだったりします。これが絵をかくすばらしさです。絵をかいて、新しい友だちとであいましょう。きみたちのさくひんをまっています。

千住 博(せんじゅ ひろし)
画家/日本藝術院会員(がか/にほんげいじゅついんかいいん)

審査員

しんさいん
応募用紙

おうぼようし

2024年度 受賞作品

低学年の部・大賞
橋本 絃(3年生)

テーマ:ドキドキッとした思い出

タイトル:「発表ドキドキ」

作品説明:「皆の前で国語の発表、うまくできるかどうかドキドキ。本をギューっと持ってしまって、あぁどうしよう。」

低学年の部・優秀賞
木谷 郁海(1年生)

テーマ:あったらいいな、こんなとこ

タイトル:「布団の中で繋がる宇宙」

作品説明:「ぼくはねるときにふとんにもぐってうちゅうごっこするので、ふとんでつながるうちゅうがあるといいな。」

低学年の部・審査員特別賞
【井上 洋一 選】
尾崎 葵和(1年生)

テーマ:あったらいいな、こんなとこ

タイトル:「ひみつの森のほし空音がく会」

作品説明:「音楽が好きな人だけが行ける森では、動物たちとお話することができます。星空がきれいで、広場には光る花があって、そこで動物たちと音楽会をします。」

低学年の部・審査員特別賞
【千住 博 選】
長島 央晟(3年生)

テーマ:自然だーいすき

タイトル:「いる!いる!」

作品説明:「川遊びで魚を発見。見失わないように観察しました。」

低学年の部・審査員特別賞
【堂島リバーフォーラム 選】
千倉 蒼大(2年生)

テーマ:あったらいいな、こんなとこ

タイトル:「ぼくのみたいジャングルワールド」

作品説明:「ここは、アフリカのとあるちにあるジャングルです。子ざるは、おかあさんざるにやさしくだっこしてもらっています。おとうさんざるは、きけんな生ぶつから家ぞくをまもっています。」

高学年の部・大賞
永井 秀弥(6年生)

テーマ:自然だーいすき

タイトル:「いつまでも元気でいてね」

作品説明:「大きな樹は森の奥深い所でずっと生きてきました。これからもずっと 生きていて欲しくて書きました。会いに行きたいです。」

高学年の部・優秀賞
玉置 太陽(5年生)

テーマ:自然だーいすき

タイトル:「豊かな世界 いつまでも」

作品説明:「人間が普段は気づかないところにも、自然と動物たちの豊かな世界があります。その世界がいつまでも残り続けるように、思いをこめて描きました。」

高学年の部・審査員特別賞【井上 洋一】
梅垣 友里(5年生)

テーマ:自然だーいすき

タイトル:「水切りしたよ!」

作品説明:「家族で川に遊びにいったとき皆で水切りをして、だれが一番長く石を飛ばせるか競いました。水の波紋や地面の石が水辺にすけているところがきれいなのをがんばってかきました。」

高学年の部・審査員特別賞【千住 博】
井上 優登(4年生)

テーマ:あったらいいな、こんなとこ

タイトル:「夢の大運動会」

作品説明:「ぼくは遊びも料理もねる事も大好きです。いろんな事を同時に対戦できるしゅもくがあったら出場して金メダルを取りたいなあ。」

高学年の部・審査員特別賞【堂島リバーフォーラム】
中林 千奈都(6年生)

テーマ:自然だーいすき

タイトル:「目覚め」

作品説明:「夜が明け朝日が射し込む森。朝露に光が当たりキラキラと輝く。森が目覚め1日がはじまる。」

NEWS

第6回 結果発表

2024年10月下旬、堂島リバーフォーラムにて第6回 堂島こどもアワードの審査を行いました。 審査員は、井上 洋一 氏(奈良国立博物館長)千住 博 氏…

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